経営・マネジメント

 

かつての巨大コングロマリット米ITTの社長兼CEO(最高経営責任者)として58四半期連続増益を遂げたハロルド・ジェニーン氏の経営論。1985年刊行のものを復刊した。経営の教科書にしている柳井正ファーストリテイリング会長兼CEOが解説を加える。  ジェニーン氏は「本を読む時は、初めから終わりへと読む。ビジネスの経営はそれとは逆だ。終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをする」と説く。同氏はITTで、どんな状況でも収益を年に10~15%増やすことを目標とし、実現した。現実的な目的を定めることで、そのゴールに行き着くためにすべきことがはっきりする。自分は何をやりたいのかをしっかり見定め、それをやり始めることが重要だと強調する。


 


IBMの創業者、トーマス・ワトソンの息子である著者が、IBMのCEO(最高経営責任者)時代に著した経営書。絶版だったものを復刊した。 すべての組織には、方針や活動の土台となる健全な信条が必要。これらを忠実に固守できるか否かが、会社の成否を決める。IBMを成功に導いたのは「個人を尊重する」「世界一の顧客サービスを提供する」「すべての仕事を最高のやり方で遂行する」という3つの信条だとして、内容を紹介する。 「完璧を目指さずに成功するよりも、完璧を目指して失敗する方がよい」「会社を倫理的で清廉に保つことは、経営トップの責任である。決して成り行き任せにしてはいけない」など、現在も十分通じる経営哲学を示す。


 


ドラッカーが自らのマネジメント論を体系化した大著『マネジメント――課題、責任、実践』のエッセンスを、初心者向けに一冊にまとめた本格的入門書。本書は、マネジメントの仕事とは実践であり、成果を出すことであると明確に規定する。そして、そのためにマネジメントが果たすべき使命と役割、取り組むべき仕事、さらには中長期的に考えるべき戦略について、具体的に解説する。組織で働く人に、新しい目的意識と勇気を与える書。 【目次】 1 マネジメントの使命(企業の成果/公的機関の成果/仕事と人間/社会的責任)/2 マネジメントの方法(マネジャー/マネジメントの技能/マネジメントの組織)/3 マネジメントの戦略(トップマネジメント/マネジメントの戦略/マネジメントのパラダイムが変わった)


 


ベストセラー『ビジョナリーカンパニー』の著者が7年ぶりに書き下ろす 飛躍企業11社の秘密!! ごく普通の会社が、世界有数の経営者に率いられた超一流企業に勝るめざましい業績をあげるまでに変身した。全米1435社の中から選ばれた傑出した業績を長期間持続させることに成功したジレット、フィリップ・モリス、キンバリー・クラーク、ウェルズ・ファーゴ等の飛躍を遂げた企業11社をそれぞれの業種で競合関係にある企業と詳細に比較・分析した結果、飛躍したこれらの企業には共通した特徴があった。


 


顧客の意見に熱心に耳を傾け、新技術への投資を積極的に行い、常に高品質の製品やサービスを提供している業界トップの優良企業。ところが、その優れた経営のために失敗を招き、トップの地位を失ってしまう――。本書は、大手企業に必ず訪れるというこの「ジレンマ」を解き明かしベストセラーになった原著、『The Innovator's Dilemma』の増補改訂版である。 ハーバード・ビジネス・スクールの教授である著者は、この逆説的なコンセプトを、学問的体系に基づいた緻密な論理構成によって実証している。事例として取り上げるのは、ディスク・ドライブや掘削機といった業界のほかに、ホンダが進出した北米市場やインテルが支配したマイクロ・プロセッサ市場など。それぞれの業界で起きた「破壊的イノベーション」を検証し、それに対処できない大手企業の宿命ともいえる法則を導き出している。 優れた経営とされてきたものが、「破壊的イノベーション」の前ではすべて無効になり、逆にマイナスの価値さえもちうるという指摘にはただ驚かされる。その点で本書は究極のイノベーション論であり、イノベーション・マネジメントの新境地を切り開いたものとして画期的な論考である。


 


成果主義は企業を滅ぼす! CD、AIBOの開発責任者が再発見した日本型マネジメントの真髄 ●健全な組織は、ゆるぎない信頼感に支えられている ●純粋さが保てたとき、サラリーマンはスーパーマンに変身する ●人は尊敬する相手から尊重されることにより育つ ●指示・命令をしないということが「長老型マネジメント」の本質だ ●テクニックに頼ったマネジメントは、必ず失敗する ●「やり過ごし」ができぬ部下は無能 ●ダメ上司を量産するしくみが、ちゃんと存在するのだ ●企業においても、全社の精神的な支柱となる人が本来は必要 【目次】 ダメ上司/創業者井深大氏のマネジメント/CDの開発と「燃える集団」/「フロー理論」との出会い/内発的動機の重要性/理性が邪魔をする/「インナーワーク」と「コーチング」/「やり過ごし」の効用/自我の力学/アイデンティティー(自我同一性)の確立


 


すぐれたマネジャーは何をし、何をしないのか。世論調査で有名なアメリカの調査機関ギャラップが、8万人のマネジャーと100万人の従業員に行ったインタビュー調査をもとに、その点を解明したのが本書である。 調査は次のような道のりをたどって行われている。まず「すぐれたマネジャー」かどうかを見極めるため、各職場の従業員に一連の質問を投げかける。質問は調査の過程で抽出した12の項目からなり、従業員が最高のパフォーマンスを発揮し、高い生産性を上げているかを問うものだ。そこで高得点を出した職場のマネジャーがすぐれた者になる。 しかし、12項目にはマネジャーが一見、矛盾する責任をまっとうしなければならないものが含まれている。すべてに高得点を出すのは、常識では不可能になる。つまり、すぐれたマネジャーは、常識では考えられないアプローチをとっているのだ。


 


企業の継続的な成功には、リーダーとマネジャーの存在が重要である。そもそもリーダーとマネジャーの役割は、どのように違うのか。著者は、それぞれがすべき「たったひとつのこと」で、本質的な違いを説明する。 リーダーが考えるべきたった1つのことは「よりよい未来に向けて人々を一致団結させる」ことである。未来のイメージを描き、語り、考え、反芻し、頭の中ではっきりした形となったら、周りの人々を説得することに関心を向ける。リーダーが専念するのは未来。情熱的でなくても魅力的でなくても弁舌に長けていなくても構わない。ただ明確であればいいと指摘する。


 


私たちの会社で「社員をサーフィンに行かせよう」と言い出したのはずいぶん前からのことだ。私たちの会社では、本当に社員はいつでもサーフィンに行っていいのだ。もちろん、勤務時間中でもだ。平日の午前十一時だろうが、午後二時だろうがかまわない。いい波が来ているのに、サーフィンに出かけないほうがおかしい。  私は、数あるスポーツの中でもサーフィンが最も好きなので、この言葉を使ったが、登山、フィッシング、自転車、ランニングなど、ほかのどんなスポーツでもかまわない。  私が「社員をサーフィンに行かせよう」と言い出したのには、実はいくつか狙いがある。


 


企業の使命として株主への利益還元がさけばれて久しい。しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソンのように企業が奉仕する優先順位として1に顧客、2に社員、3に地域社会、最後にようやく株主という基本理念を掲げる企業がアメリカの経営者から尊敬を集めているのも事実だ。 時代を超え際立った存在であり続ける企業18社を選び出し、設立以来現在に至る歴史全体を徹底的に調査、ライバル企業と比較検討し、永続の源泉を「基本理念」にあると解き明かす。


 


今日のような乱気流の時代にあっては、変化は常態である。変化はリスクに満ち、楽ではない。悪戦苦闘を強いられる。だが、この変化の先頭に立たないかぎり、企業、大学、病院のいずれにせよ、生き残ることはできない。急激な構造変化の時代にあっては、生き残れるのは、自ら変革の担い手、チェンジ・リーダーとなる者だけである。したがって、このチェンジ・リーダーとなることが、あらゆる組織にとって、21世紀の中心的な課題となる。チェンジ・リーダーとは、変化を機会としてとらえる者のことである。変化を求め、機会とすべき変化を識別し、それらの変化を意味あるものとする者である。


 


長野県伊那市にある社員400人の寒天メーカーにいま、全国から熱い視線が注がれている。塚越会長の「会社は社員の幸せのためにこそある」をモットーに、創業以来一度もリストラすることなく、48年間に亘って連続の増収増益を果たしてきたからだ。その本社には、中小企業に限らず、トヨタグループ、テイジン、ローソン、日本生命など大企業の幹部たちが相次いで視察に訪れているという。  不況に左右されず、確かな安定成長を目指す塚越イズムの原点である「年輪経営」の極意とはなにか。年功序列を維持しながら、人を活かす組織をどう作り上げていったのか。塚越会長がその経営哲学のすべてを情熱的に語りおろす!


 


昭和43年の発刊以来、累計400万部を超え、いまなお読み継がれる驚異のロングセラー『道をひらく』。本書は、松下幸之助が自分の体験と人生に対する深い洞察をもとに綴った短編随想集である。これまで、どれほど多くの人が本書に勇気づけられ、また成功への指針としてきたことか。この本には、時代を超えて生き続ける不変の真理があるからである。 もし失敗して落ち込んでいるのならば、「自信を失ったときに」「困難にぶつかったときに」「運命を切りひらくために」の項が、きっと立ち直る勇気を与えてくれるだろう。 もし、経営で行き詰まってしまったら、「仕事をより向上させるために」「事業をより よく伸ばすために」「みずから決断を下すときに」の項が、解決の方途を示してくれるは ずである。 事業の成功者であり、それ以上に人生の成功者である松下幸之助であればこそ、その言 葉には千鈞の重みがある。あらゆる年代、職種の人に役立つ、永遠の座右の書である。


 


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