ビジネス書 人はどう生きるべきか

人間として生まれた以上は、なにをおいても第一番に「有意義な幸福な人生に生きたい」と誰もが願うでしょう。ですが、あなた方が思いえがく夢なら夢、あるいは「ああなりたいなあ」という願いなら願い、出世や成功というものを実現するには、一番に、人間というものをつくられなければダメなんです。 こう申しますと、「だから一生懸命に勉強したり、会社に入って勤労生活にはげんでいるじゃないか」と言うでしょう。 もちろん、それも有意義な幸福な人生に生きる一つの方法には違いありませんが、すべてのものには、一番最初に必要なことがあるんです。 英語の諺に「イット・ウッド・ビー・ファーストシング・アット・ファースト」という言葉があります。これは、「何もかも一番先に必要なものが必要だ」という意味であります。 さてそこで、みなさんに一つお訊きしたみたい。この意味にのっとって有意義な幸福な人生に生きるには、なにをおいても一番先に必要なことはなんだと思われますか。


 


台湾前総統で旧制の日本教育を受けた著者は「日本の良いところや、精神的価値観の重要性を人一倍よく知っている」と言う。新渡戸稲造が100年余り前に著した『武士道』を解説しながら、日本人が忘れかけている高い精神性を取り戻そうと訴える。  新渡戸は「義」を重んじ、「忠」を尊び、「誠」をもって率先垂範するといった武士道が、民族固有の歴史や風俗、仏教や儒教、神道などと深く関わっていることを記した。著者は1000年もの長い間、日本に浸透し、世界に誇るべき精神的支柱だった武士道や「大和魂」を、戦後、日本が意識的に踏みつけてきたことを批判する。  日本再生を期す今こそ、武士道の規範を徹底的に再検討し、実践に移すべきだと熱く説いている。


 


人は何のために生きるか。不世出の哲人が人生を真剣に模索する人のために説く人生講話21編。 【目次】 人は何のために生きるか/素質と天分の問題/「社会のために尽くす」ということ/人生と職業/批判と建設的態度/結果こそ現実である/知識・知恵・英知/知恵のさまざま/考えること・行うこと/青春を楽しむということ〔ほか〕 人間の一生(読み人知らず)  職業に上下もなければ貴賤もない。世のため人のために役立つことなら、何をしようと自由である。 しかし、どうせやるなら覚悟を決めて十年やる。すると二十からでも三十までには一仕事できるものである。それから十年本気でやる。 すると四十までに頭をあげるものだが、それでいい気にならずにまた十年頑張る。すると、五十までには群を抜く。しかし五十の声をきいた時には、大抵のものが息を抜くが、それがいけない。「これからが仕上げだ」と、新しい気持ちでまた十年頑張る。すると六十ともなれば、もう相当に実を結ぶだろう。だが、月並みの人間はこの辺で楽隠居がしたくなるが、それから十年頑張る。 すると、七十の祝いは盛んにやってもらえるだろう。しかし、それからまた、十年頑張る。するとこのコースが一生で一番面白い。


 


本書は、大阪天王寺師範学校(現・大阪教育大学)本科での森信三先生の講義をまとめた『修身教授録』(全5巻、昭和14年刊)の中から、昭和12年3月〜昭和14年3月までの2年間の講義を改めて編集したものです。 【目次】 第1部 修身教授録〈1〉(学年始めの挨拶/人間と生まれて/生をこの国土にうけて/生を教育に求めて/教育者の道/人生の始終/志学/学問・修養の目標/読書/尚友/人と禽獣と異なるゆえん/捨欲即大欲/使命の道/真実の生活/諸君らの将来 ほか)/第2部 修身教授録〈2〉(挨拶/立志/人生二度なし/生命の愛惜/一つの目標/意地と凝り性/大志を抱け/気品/情熱/30年/長所と短所/偉人のいろいろ/伝記を読む時期/人生の深さ/一時一事 ほか)


 


『東洋倫理概論』は、昭和二年、金〓(けい)学院を開院した際、そこに学ぶ青年たちに向けて著わした、いわば生き方の指針の書である。原本は歴史的仮名遣い、独特の表現も少なからずあるため、読者の理解の便を図り、原書の趣旨を損なわずに、現代語に直したのが本書である。多方面に怪しさが漂う現代、安岡数学の骨格をなす本書は、真っ当に生きることを考えるうえで、一度は読んでおきたい書である。


 


本書は「RICK WARREN,THE PURPOSE DRIVEN LIFE -WHAT ON EARTH AM I HERE FOR?- (Zondervan)」の翻訳です。アメリカでは発売後1年で1000万部を越え、その後も記録的な売れ行きを続けているベストセラーです。現在では3000万部を突破し、ニューヨーク・タイムズ紙の統計では74週連続第1位を記録しています。内容は、永遠のベストセラーと言われる「聖書」を土台とした人生論であり、人類にとって普遍的なテーマである「人生の目的」が、聖書に基づいた平易なことばで語られています。本書は、全体が40の章に分かれており、1日1章ずつ読んでいくようになっています。著者が「本書は『40日の心の旅』へのガイドです」と語っているように、自分の目的探しの旅に出るような感覚でゆっくりと読み進めていただくとよいと思います。価値観の多様化する現代において、聖書の教える「生きる目的」がどのような意味を持ち、またどのような希望を与えてくれるのか。人生の負の部分にこそ深い意味と目的が隠されていると語る本書には、著者のあたたかい人柄がにじみ出ています。一度限りの〓人生を有意義なものにしたいと願うすべての人に読んでいただきたい1冊です。


 


人間とはいかなるものか、何が人生の原動力となりわれわれをつき動かすのか―ノーベル生理学・医学賞受賞の著者が人間の可能性とその未来を、生理学的・哲学的に考察する。本書は時を経るにつれ、ますます時宜を得たものになるという逆説的運命を持った一冊である。 【目次】 第1章 人間とは何か-その多様な資質の未来/第2章 「人間の科学」-分析から総合へ/第3章 行動する肉体と生理/第4章 創造する精神/第5章 人生の密度と「内なる時間」/第6章 適応の構造/第7章 「知的個人」の確立/第8章 人間復興の条件


 


『夜と霧』の著者として、また実存分析を創始した精神医学者として知られるフランクル。第二次大戦中、ナチス強制収容所の地獄に等しい体験をした彼は、その後、人間の実存を見つめ、精神の尊厳を重視した独自の思想を展開した。本講演集は、平易な言葉でその体験と思索を語った万人向けの書であり、苦悩を抱えている人のみならず、ニヒリズムに陥っている現代人すべてにとっての救いの書である。


 


ユダヤ人精神分析学者がみずからのナチス強制収容所体験をつづった本書は、わが国でも1956年の初版以来、すでに古典として読みつがれている。著者は悪名高いアウシュビッツとその支所に収容されるが、想像も及ばぬ苛酷な環境を生き抜き、ついに解放される。家族は収容所で命を落とし、たった1人残されての生還だったという。 このような経験は、残念ながらあの時代と地域ではけっして珍しいものではない。収容所の体験記も、大戦後には数多く発表されている。その中にあって、なぜ本書が半世紀以上を経て、なお生命を保っているのだろうか。今回はじめて手にした読者は、深い詠嘆とともにその理由を感得するはずである。 著者は学者らしい観察眼で、極限におかれた人々の心理状態を分析する。なぜ監督官たちは人間を虫けらのように扱って平気でいられるのか、被収容者たちはどうやって精神の平衡を保ち、または崩壊させてゆくのか。こうした問いを突きつめてゆくうち、著者の思索は人間存在そのものにまで及ぶ。というよりも、むしろ人間を解き明かすために収容所という舞台を借りているとさえ思えるほど、その洞察は深遠にして哲学的である。「生きることからなにを期待するかではなく、……生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題」というような忘れがたい一節が、新しくみずみずしい日本語となって、随所に光をおびている。


 


成功する人間と失敗する人間の違いはどこにあるのか。それは、「素晴らしい人生を送るための原理原則」にのっとっているか否かにある。 著者の稲盛氏は、二十七歳で京セラを創業、五十二歳で第二電電(現KDDI)を起業し、両社あわせて約五兆円の企業へと躍進させた。数々の試練に遭いながらも、それを成長するための絶好の機会ととらえ、誠を尽くし、ひたむきに誰にも負けない努力を続けてきたのである。 「人生における『真の成功』とは、この世に生まれたときより、少しでも美しく善い人間となるよう、その魂を高め、浄め、磨き上げていくことにあると、私は信じている」 稲盛哲学のエッセンスが凝縮された本書は、人生のバイブルとなる一冊。 【目次】 第1章 人生の目的(試練を通じて人は成長する/心が決める地獄・極楽/なぜ哲学が必要なのか/今日よりよき明日のために)/第2章 思いの力(善き思いをベースとして生きる/動機善なりや、私心なかりしか/幸福は心のレベルで決まる/人生とは心の反映である)/第3章 自らを慎む(才能を私物化してはならない/誠を尽くし、誰にも負けない努力を続ける/豊かさとは「足るを知る」こと/反省ある日々を送る)/第4章 道をひらくもの(働くことの大切さ/ひたむきに打ち込む/人間としての正しい生き方/徳に基づき、組織を治める/「知恵の蔵」をひらく)


 


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